腹に注射される旦那ちゃん
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Drの言葉をふにゃふにゃになりながら聞いて
きっと、旦那ちゃんは合併症なんか起きない
そんな小さなパーセンテージに侵されないと
そんなことがありやがったら、てめぇ・・・誰かにこの苦しみを
10000000倍にして熨斗(のし)付けて送ってやると思いつつ
CCUでの生活が始まった。
ICUと違って、時間も決まっていないし
洋服も自由だし(ICUは専用のエプロンとか時間も決まってる)
手さえアルコール消毒すればいいからめっちゃ楽だ。
カテーテルを入れた10時間後、義父達が6時過ぎに病院に着いた
「奥さん、ご家族の方が着かれたみたいですよ」と看護師さん
来たか・・・と思った
きっと、きっと、きっと、きっと、きっと
いらんこと言うんだろうなーーーーーーーーーーーーーって 確信があった
義母は「**(旦那ちゃんの名前)どないや」って泣きそうな顔
旦那ちゃんも「オカン、ごめんな迷惑かけて」と
「お兄ちゃん、大丈夫か」ともう、滂沱の義弟
「おう、ごめんな」と気遣いする旦那ちゃん
「**(旦那ちゃんの名前)よぉー」と義父
「福岡のお祖母ちゃん、
死んだぞ」
続けざまに
「チビも死んだぞ」
(チビは旦那ちゃんが可愛がってた犬)
旦那ちゃん「チビ死んだんけ!」と、途端に大泣き
あたしは義叔母から聞いていたけれど、言えなくて黙ってた
頭の上の心電図がバンバン妙な波形になる
「ちょっと!いい加減にしてよ!」と声高になるあたし
「悪いのは心臓なんだよ!」と
義父、全く無視で続ける
このハゲ、死ね!殺したろかと殺意が芽生える
「野菜食うてなかったんやろ」だの
「鹿児島におったら殺される」やの
本当に親なんかと思うほどの言葉連発
いつでも遠慮ばっかりの旦那ちゃんは
「ウンウン」と気を遣ってばっかり
Drの説明にも、あとから根拠のない俺様発言が続く
「合わない、この人とは合わない」と胃がキリキリしてくる
Drが「ある程度の会話は良いですが、余り長いのは困ります」と言うのも構わず
横に陣取って大阪に帰ってこいと延々始まり
自分の言いたいことがある程度終わった頃
「話あるから、ロビーに降りてこい」と義父が口を開いた
間違いなく、文句と俺様主義の話だろうと想像できたが
義母も「ちょっとだけな」と言うのでコーヒーを飲みながら話が始まった
開口一番 「どうしてくれるんや」から始まった
「長時間働かせて、おまえは家でのうのうと遊んで」と
「このままやったら**は死んでしまう、大阪に帰らせる」
息子に対する憐憫も何もない、ただ身近に置いておきたいがための言葉だ
何を言っても通じないのは結婚当時から分かっていたので
あたしは「夫婦のことに口出しは無用」とだけ言った
「お前がそんなことやったら、大阪に連れて帰る」と言うので
「本人が帰りたいなら、帰ったらええ」と答えた
心筋梗塞で入院してる息子がいる10時間くらいの話だろうか?
あたしが親なら、「心配するな、良くなることだけ考えろ」って言う
この人は、常時敵を作って文句を言わなければ、死んでしまうのかなと思った
合わない、絶対合わない、合いたくもないと
とりあえずは、旦那ちゃんが常識的に育ってくれて良かったと思った夕方だった。